宍戸秀一

ステンドグラスの仕事『和の感性』

和の感性について〜その壱

 

ステンドグラスの仕事を始めた頃、岩手県のとある古い民家に足を運びました。そこの窓ガラスを通して見える外の景色がとても雰囲気が良く、印象的だったのを憶えています。ほどよい景色のゆがみは、ガラスそのものが演出していたのです。昔の窓ガラスが製造上そのようなものだったとしても、そこで使われていたガラスは、今製造される素晴らしいアンティークガラスに匹敵するものだったのです。 これがずっと「和」のステンドグラスを追い続ける出発点になりました。

 

 


和の感性について〜その弐

 

私が考える「和」のステンドグラスはあくまでも「和」のイメージであり、無理やり和風に仕立て上げる、ということではありません。ガラスという素晴らしい素材を使い、自分のもっている日本人の感覚でものを作るということです。自分なりの和の感覚である線、透明感、郷愁、京、シンプル、華、モダン、大胆さ、繊細さ....が溶け合い作品になっていきます。見る人に「和」をおしつけるのではなく、自然に感じてもらえれば、と考えています。

 

 


和の感性について〜その参

 

ステンドグラスは明治の頃から、先人の努力によって日本にも盛んに取り入れられ、傑作も数多く残されています。それらの作品は時代を超えて色褪せることはありません。言葉にすれば「和モダン」...今でも変わらない素晴らしいイメージです。ガラスならではの素材を最大限に生かし、これからもずっとこれをメインイメージとして制作していきたいと思っています。